飛魚

中島裕翔くんのファンです

どうして東京ドームなの?

09年の12月30日に行ったKinKi Kidsのコンサートで、ペンライトを買いました。
ボタン式で、ずっと点いている、チカチカ光る、ゆっくり点いたり消えたり、の3パターンに光ります。
ゆっくり点いたり消えたりは「WAVE」という光り方だそうで、「バラードのときにおすすめ」と説明書に書いてありました。初めて見たので面白くて、バラードの時は素直にそのパターンにしました。


私はスタンド席が好きです。
照明などの演出もわかりやすいし、客席を含めた会場全体を見渡せるところがいいですね。狭いのが難点ですけどね。まー椅子があればアリーナでもどこでもいいんですけど。
キンキコンの席は41ゲートで、後ろから10列めくらいの天井席でした。
東京ドームで初めてアリーナ席を上から見渡したのですが、まるで田んぼのようですね。
アイドルファンは考える葦ではなく、アイドルの努力が実るほど、アイドルの実力が光るほどに頭をたれる稲穂なんでしょうかね。

クレオパトラの鼻、それがもう少し低かったら、大地の全表面は変わっていたであろう。
空虚。―恋愛の原因と結果。クレオパトラ。
人間の虚しさを示すには、恋愛の原因とその結果が如何なるものとなったかを考えてみるに越した事は無い。なぜなら、全世界はそれによって変わるからである。クレオパトラの鼻。
ブレーズ・パスカル「パンセ」)

Hey! Say! JUMPも好きだけど、NYCboysも好きなので応援する気はまんまんです。
まあ最初正式デビューって聞いたときは意味わからなすぎて笑いましたけど笑
「人間は考える葦である」という言葉を残したパスカルは、クレオパトラの鼻を例にとって「人間とは絶対的指針を持たない」という考えを表しました。
山田様と、知念くんと、優馬くん。この3人を並べてみたい気持ち超わかります。そして実際にやっちゃう社長すごいです。すごいけど、たとえば優馬くんの目がもうちょっと小さかったらNYCboysというユニットは生まれなかったんじゃないかなーとも思います。


キンキコンは照明がJUMPコンやキスマイコンとは全然違って、基本的にスポットライトを使っていました。だから客席は真っ暗で、スタンド席から見るとペンライトが満天の星空のようにさんざめいていて、天の川のまん真ん中にいるかのようでした。
正方形のステージがその中を音もなく滑っていき、剛くんと光一くんの歌声が東京ドームに響いています。
東京ドームはもともと野球場ですから、音響がいいわけないんです。そこでどうしてコンサートをやるのかといえば、お客さんがたくさん入るからで、アリーナクラスの会場よりもたくさんのお客さんの心がひとつになる瞬間を味わえるからだと思います。
剛くんがこちらに向かって手を振ると、周りの人はみんなペンライトを持った手を振り返していました。
鼻の高さの数ミリで気持ちが変わるほど、流動的で絶対的指針を持たないからこそ、同じ方向に向かってゆれるペンライトの数の多さにぐっとくるものがあります。


何かとアイドルの口から「社長しか知らない」とか「社長次第」とかの発言を聞くので、社長がすごく権力のある理解不能な人みたいに思えてきますが、ペンライトの海は多分社長も好きだと思います。
美しいものを美しいと思える人ならJUMPのことほっとかないでしょ。と信じたいです。