飛魚

中島裕翔くんのファンです

神さまの数え方

「ありがとう〜世界のどこにいても〜」TV露出時の衣裳はだいたい白でした。
私は10人で歌い踊るパフォーマンスを見ながら、JUMPくんは1人1人が神殿の柱のようだなと思っていました。

八百万の神達、神計りに計りたまえという文句を、きみは知っているか」
何をいい出すのか、用件をそらす気かと、栄一は不満な顔で、
「知ってはいます。祝詞の文句ではありませんか」
大隈はうなずき、
「いまの日本が、その状態なのだ」
「はあ?」
「新政府のやろうとしていることは、すべて知識も経験もないことばかり。何から手をつけてよいかわからぬのは、きみだけではない。誰もが、わからん。わからん者が智慧を出し合い、これから相談してやって行こうとしている。つまり、われわれみんなが八百万の神なのだ。」
城山三郎「雄気堂々」)

今回のツアー、楽しかったです。
耳になじみのある、懐かしい曲も、コンサートでおなじみの曲も、新しい曲もみんな良かったです。


3月11日の地震で色々なことが変更になりました。開催初日が延期になりました。大阪と仙台での公演がなくなりました。涙の降水量を計れたら、3月はどれくらいだったんでしょうか。震災後のミュージックステーションに出演したNYCのパフォーマンスについては、今でも言葉が見つかりません。ただぐっと来た、ゆさぶられた。
自分たちが、どこか誰かのパワーの源であることを熟知している。だから出来ることをやります、届きますように、届いてください、そういう意思や集中力が感じられました。


普段はあまり遠征をしないのですが、結果的にこのツアーの初日となった長野での公演には参加しました。
自粛ムード漂い、節電節電と叫ばれている中、どんな表情でコンサートをするんだろう。
そこに興味があって、チケットを探しました。


始まってみれば、予想していたような客席のペンライトを利用した演出はなかったし、メンバーの表情も目だったかげりは見えず、楽しい楽しいコンサートでした。
私はいつもどおり裕翔くんの美しさにうっとりしたし、光くんと伊野尾くんのお遊びにテンションがあがったし、初披露だった愛ingに興奮しました。
その日は本当にいい日で、会場に着いたときから新幹線に乗るまでずっと楽しくて、新幹線に乗ってからもその余韻に浸っていました。周囲の座席はJUMPコン帰りであろう方々ばかりでなんだかムンムンしていました。
長野から東京へ帰る新幹線はトンネルを多く通ります。繋がっては途切れる電波にネットをするのを諦めて、コンサートのことを改めて思い返しました。
そこで浮かんだ言葉が、「八百万の神達、神計りに計りたまえ」でした。


今回のコンサートを行うにあたって、メンバーはどんなことを話し合ったんでしょう、地震の前とどのくらい変更があったんでしょう。有岡くんが「みんなが元気になれるように、この曲を選びました」と「君と僕のフューチャー」をやった理由をどこかで話していた気がします。
歌って踊るJUMPくんが、自分たちに出来ることを探した結果のコンサートを見せてもらった。嬉しかった、ありがとう、赤や白の街の灯りを眺めながら、そういうことを思いました。


今まで生きてきた中で、出会ったことのないような地震が起きて、みんな、今何が起きていて、自分はどうしたらいいのか、日本中が手探りでした。政治家の方々も、私も、JUMPくんも。
今まで置かれたことのない状況だから、自分に何ができるかがわからなくて、正解もないし、ものを一つ買うにしても、スイッチひとつ入れるにしてもためらいがありました。


「きみだけではない。誰もが、わからん。」
「わからん者が智慧を出し合い、これから相談してやって行こうとしている。」
「つまり、われわれみんなが八百万の神なのだ。」


私がただ嵐のことだけ好きだった頃からのお友達である大野くん担の方が、福岡のJUMPコンに参加なさったそうです。その方の感想を読んでから、何日間もじんわり嬉しくて、それから興味深かったのでトラバ&引用させていただきます。

すでに始まって加速しているものがもっと加速して、これからもっとジャンプになっていきそうに感じた。

http://d.hatena.ne.jp/aloha-a/20110509/1304875401

なんだかどんどんJUMPが変わってきている、というのは私も感じるところで、ツアーの大ラス、名古屋での締めの愛の言葉は知念くんと山田様ではなく裕翔くんと山田様だったり、新曲でセリフ部分を受け持つのが高木くんだったり、長野初日では知る由もないことではありますが、「今までとは違う」ことがあります。
変わったんだと思います。
自分たちのできること、人に与えられるもの、そういう自覚が増したんだと思います。


JUMPくんは建設中の神殿です。みんなで考えて相談して、形をつくっています。
ただ、一人一人が柱なのです。柱が屋根を支えて、神殿のなかに入ってきた人を雨や強い日差しから守ってあげられます。
八百万の神達、神計りに計りたり。
今回のツアーで、神殿の柱たちは輝きと強さを一段と増し、
これからは美しいその姿を、これまで以上に堂々と照らされるような気がします。




スターどうもありがとうございました。