飛魚

中島裕翔くんのファンです

私の思うゆとやま(一万字とかの感想)

裕翔くんが地球防衛の任に就いたのは高校入学と同時くらいの頃でした。
地球を守るということは、力のいることです。地球上でもっとも力のあるものは、正しいものです。悪が善を凌駕することはままありますが、誤が正を駆逐することはありません。
そして正しさとは美しさです。人間の生命維持の目的が種の存続だとしたら、より力のある遺伝子、あるべき状態のもの、正しい状態の、整然と均整のとれた遺伝子に惹かれるのはまず間違いありません。というわけで、地球上で最も美しい人間が、地球防衛を任されることとなったのです。


さて地球防衛を任せるその前段階、人物選定には条件がありました。身長が160?以上であること、同じ場所に10年以上居住した経験があること、ほか。
姿かたちの美しさ以外にこれらの条件を満たしていたのは、裕翔くんと、山田くんでした。

二人そろって呼び出され、身体検査をします。遺伝子解析の結果、裕翔くんのほうがより身長が伸びることが判明したため、任務は裕翔くんに任されました。よって高校三年間、裕翔くんは地球防衛に、山田くんはアイドル活動にいそしむこととなりました。
地球防衛とアイドル業と、どちらにも優劣はありません。しかし本人たちの希望はどうだったでしょうか。
10歳からアイドル活動をしてきた裕翔くんが、地球防衛に時間をとられアイドル業ができなくなり、うちわが減り、立ち位置も変わり。地球防衛は必要で素晴らしい仕事だけども、それよりもアイドル活動にいそしむ山田くんの姿がうらやましく思え、そういう自分を諌めたことはなかったでしょうか。
その裕翔くんを横目にして「I love you」と曲中スポットライトを浴びてささやく自分を山田くんは、大変な仕事をしている人を出し抜いて甘い汁だけ吸っているような罪悪感に、自分を責めたことはなかったでしょうか。Jr.になったときからセンターに立っていた人、超えたい追い抜きたいと思っていた人と、せめて同じ土俵で勝負したい。「もしも自分の身長がもっと伸びる遺伝子だったなら」そう思わずにはいられなかったことでしょう。


裕翔くんが高校生の時、どうしてあんなに仕事がなかったのか理由を考えた結果が以上になります。
「地球を守るのに忙しかった」。
人気も実力も圧倒的な山田くんが、どうしてこんなに裕翔くんを意識し執着するのが考えた結果でもあります。
「地球防衛を任された裕翔くんと、同じ土俵で勝負したかった」。
上記二つはずっと疑問に感じていて、一万字を読んだらわかるかなって思っていたけど、やっぱり謎は謎のまま、いつまでたってもたどり着けないsweet answerのままでしたね。
20歳を過ぎてから裕翔くんと山田くんの間にあった緊張感が急に緩んだのは、地球防衛の任期が終了したからって考えるのが一番納得できるんですけど。
まあ2人しかわからないこと、それぞれにしかわからないこと、また、そういう2人を見てきた周りのみんなにしかわからないこと、いろんなことが作用してそうなったんでしょう。