飛魚

中島裕翔くんのファンです

星をつないで

梅雨が明けてすっかり夏本番ですね。梅雨はカビの雨と書いて「黴雨」ばいう、に当て字をしたとか、梅の実がなる頃に降る雨だから梅雨だとか聞いたことがあります。日本は農耕民族で雨が重要だから、雨の名前がたくさんあるんですよね。雪がたくさん降る国は白の名前がたくさんたくさんあるそうですよ。

反して日本語の星の名前はひとつしかない、とどこかで聞いた気がします。

プラネタリウムなどに行くと、あの星とあの星、それからあの星でこの星座というふうに星がつながって絵が浮かんで、へえあれが白鳥座、こと座、わし座とわかります。だけどただ星だけを見せられてもわかりません。白鳥だと教えてもらえなければ白鳥には見えないからです。

わたしはずっと、裕翔くんの虚像を作り上げて語ることがいいのか悪いのか判断できませんでした。もし虚像が裕翔くんとかけ離れていたら、それは本人をないがしろにしているということだから、大好きな裕翔くん本人への冒涜になるのかも。いや、本人と話して中身を知ることなんて無いんだから、虚像を愛して悪いことはないと思う。迷い続けながらもインタビューを読み、出演番組を見、コンサートに足しげく通い、また虚像を構築していきました。

泥酔、通報とショッキングな言葉が並び、とてもショックを受けました。わたしが見てきて、構築してきた虚像の裕翔くんはそんなことしないからです。裕翔くんは真面目で、清廉で、愛されて育ってて育ちがよくて、それでそれで。
すごくショックでしたが、嫌いになんてなれません。裕翔くんはたったひとり、こんなに好きになったアイドルはたったひとり、裕翔くんだけです。

思ったんです。
エピソードも積み上げればデータになります。わたしはどのようにして虚像を作り上げたか。裕翔くんが好きで好きで大好きで、インタビューを読んで読んでその心象を想像し、ラジオを聞いて聞いて聞き返して些細な反応や言葉選びでその屈折を噛み締め、そうやって何年も大好きなままで見てきました。ひとつひとつは小さな星でした。でもその星と星をつないで、夜空を見つめて星を増やして、そうやってこんなにはっきりと大きな星座が出来ていました。
そういうふうに作り上げた虚像が、本人とまるでかけ離れているなんてあり得ないですよ。
だから、事実は事実としても、絶対なにか事情があったんだと思います。
出来事は出来事としてあって、それはもう起きてしまったことで、裕翔くんは言い訳のひとつも許されないし、わたしは記事に書いてあることしかわからないけど、きっと違う見方もできる出来事だと信じたいです。

わたしがもっと大きな宇宙だったらよかったのに。